じめじめとした梅雨の時期になると、急にくしゃみや鼻水、咳が止まらなくなったり、肌の痒みが悪化したりすることはありませんか?それは、高温多湿の環境で大繁殖するカビやダニが原因のアレルギー症状かもしれません。特にデリケートなお子さんを持つ親御さんにとっては、この時期の対策は喫緊の課題です。
この記事では、梅雨時のカビ・ダニが引き起こすアレルギーのメカニズムと、その根本的な体質改善に役立つ免疫と腸内環境の深い関係について、専門的な知見を交えて詳しく解説します。
【本記事の専門的根拠】
本記事は、千葉大学真菌医学研究センター 矢口貴志氏によるカビの人体への影響に関する研究、および藤田医科大学・NITEによるエアコンカビのアレルゲン解析結果などを参考に、カビ・ダニとアレルギー、免疫に関する情報を提供しています。
なぜ梅雨にアレルギーが悪化?カビ・ダニの増殖メカニズム
カビとダニは、どちらも「高湿度(70%以上)と高温(20~25℃)」を好みます。梅雨の室内はまさにこの条件が揃うため、爆発的に繁殖します。さらに、ダニはカビを好物とするため、「カビが繁殖しやすい場所=ダニも発生しやすい」という負の相乗効果が働きます。
カビが引き起こす症状:空気中の胞子に注意
カビの胞子は非常に小さく、空気中に浮遊しやすいため、知らず知らずのうちに吸い込んでしまいます。カビが原因となるアレルギー疾患としては、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、そしてアトピー性皮膚炎との関連も報告されています。さらに、重症化するとアレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)を引き起こす可能性も指摘されています。(出典:千葉大学 真菌医学研究センター)
ダニが引き起こす症状:フンと死骸が原因
ダニアレルギーの原因となるのは、ダニそのものではなく、フンや死骸に含まれるタンパク質です。これらが肌に触れたり吸い込まれたりすることでアレルギー反応が起こります。特に小児喘息においては、8割以上がダニアレルギーが原因であると言われています。室内のホコリ1gに含まれるダニ成分がわずか10µgでもアレルギーを発症するリスクがあることが知られています。
【専門的な知見】
藤田医科大学とNITEの共同研究により、喘息患者宅のエアコンから採取されたカビ(Aspergillus属)のアレルゲン情報が公開されています。これは、エアコン内部に繁殖したカビがアレルギー増悪因子となる因果関係解明の手がかりとなるデータであり、フィルターの改良や、一般臨床でのアレルゲン検査につながることが期待されています。日常的に使用する空調機器の清潔さが、アレルギー対策において非常に重要であることを示唆しています。
梅雨のアレルギーを予防する「環境整備」の3つの鉄則
アレルギーの原因を避けるには、カビやダニの住みにくい環境を整えることが最も重要です。「換気」「除湿」「掃除」の3つを徹底しましょう。
1. 徹底的な「換気」と「除湿」
- 湿度50%以下を保つことが、カビ・ダニ対策の鍵です。
- 晴れた日はもちろん、雨の日でも換気扇を回したり、エアコンの除湿機能を使ったりして、空気の入れ替えを行いましょう。
- 浴室やキッチンの水分は、使用後に必ず拭き取り、結露も残さないようにしましょう。
2. 「ダニ対策」の最重要ポイントは寝具
ダニは、人から出るフケや垢をエサにするため、布団と枕に最も多く生息します。ダニのフンや死骸を減らすため、以下の対策を徹底してください。
- シーツや枕カバーをこまめに交換し、頻繁に洗濯する。
- 定期的に布団乾燥機や天日干しで湿気を飛ばし、その後に強力に掃除機をかけることで、ダニの死骸を吸い取る。
- ぬいぐるみやカーペットなど、ダニが隠れやすい場所を減らす。
3. 見落としがちな「カビの温床」を断つ
エアコンや空気清浄機のフィルターはカビの温床になりやすいので、こまめに掃除してください。また、洗濯槽の裏側や、生乾きの衣類からもカビは発生するため、洗濯機自体の清掃や衣類の乾燥にも注意しましょう。
環境整備だけでは不十分?アレルギー体質と免疫バランス
どんなに環境を整備してもアレルギー症状が改善しにくい場合、体の内側の問題、つまり免疫のバランスが崩れている可能性があります。
免疫細胞の6割以上が集中する「腸」の重要性
アレルギーは、本来無害なカビやダニの成分に対して免疫が過剰に反応してしまうことが原因です。この免疫システムと深く関わっているのが腸内環境です。
人の体全体の免疫細胞の60%以上は腸に集中していると言われています。腸内環境が乱れると、免疫細胞が正常に機能しなくなり、アレルギー体質になりやすくなると考えられています。
腸活による「アレルギーマーチ」への対策
アレルギーマーチとは、乳幼児期にアトピー性皮膚炎を発症した後、成長に伴って食物アレルギー、喘息、花粉症など、次々と別のアレルギー疾患を発症していく現象です。このマーチの進行を予防する鍵として、免疫バランスを整えることが重要だと考えられています。
そのためには、日頃から腸内環境を整え、免疫が過剰に反応しない「免疫バランスの取れた体質」を育む必要があります。
日本人の体質に合った「米由来乳酸菌(LK-117)」の可能性
腸内環境を良くする手段として、乳酸菌の摂取が推奨されます。特に日本人は古来より、漬物や味噌などの植物性発酵食品を摂取してきたため、ヨーグルトなどに多い動物性乳酸菌よりも、米などの穀類由来の植物性乳酸菌の方が相性が良い可能性が示唆されています。
菊正宗では、長年の研究により、米由来の「LK-117乳酸菌」を発見しました。この乳酸菌は、神戸大学・兵庫県工業技術センターとの共同研究において、アトピーや花粉症、アレルギー症状の緩和、さらには整腸作用などへの有用性が示唆されています。
日々の環境整備に加え、日本人の体に馴染みやすい乳酸菌で腸内環境をケアすることは、アレルギー症状に悩む方にとって、体質を根本から見直す手軽で有効な手段の一つとなり得ると言えるでしょう。
まとめ:体質改善と継続的なケアを
梅雨のアレルギー対策は、室内のカビ・ダニ対策と、体の内側の免疫バランスケアの両輪で進めることが大切です。特に、免疫の土台である腸内環境を整えるためには、日本人の体に合った米由来の乳酸菌(LK-117)を日々の生活に継続して取り入れることが、アレルギーに負けない体づくりにつながるかもしれません。
→ アレルギー症状や整腸作用への有用性が示唆される、米由来乳酸菌「LK-117」の研究情報を詳しく見る
よくある質問(Q&A)
ダニアレルギー対策として、布団は天日干しで十分ですか?
天日干しだけではダニは死滅しにくく、湿気がこもることで逆にダニの繁殖を助けることがあります。ダニの死骸とフン(アレルゲン)を除去するために、天日干しや布団乾燥機で乾燥させた後に、必ず強力な掃除機をかけて吸い取ることが大切です。
カビやダニによるアレルギーは、子どもの成長とともに治るのでしょうか?
アレルギーマーチといって、乳幼児期に発症したアレルギーが成長とともに他のアレルギー疾患に進行する可能性があるため、注意が必要です。症状の軽減や体質改善には、環境整備と合わせて腸内環境を整え、免疫バランスを見直すことが重要だと考えられています。
腸内環境を整えるのに、米由来の乳酸菌が良いと言われるのはなぜですか?
日本人は古くからお米を主食とし、植物性乳酸菌を含む発酵食品を摂取してきた歴史があります。そのため、日本人の腸との相性が良い可能性が示唆されています。米由来の乳酸菌は、特にアレルギーや整腸作用への有用性が研究で示唆されるものもあります。
