【記事の監修者】
菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム
本記事は「菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム」による監修のもと作成されています。当チームは、神戸大学との共同研究や日本生物工学会 技術賞受賞研究を基盤に、乳酸菌と腸内環境・免疫の関係を継続的に検証しています。
【研究開発に携わる専門家】
米由来乳酸菌「LK-117」の研究開発には、大阪青山大学 教授(神戸大学 名誉教授)水野 雅史 先生が関わっています。水野先生は、日本生物工学会「生物工学技術賞」、日本食品科学工学会「学会賞」を受賞されています。
詳しい研究実績:[大阪青山大学 教員紹介] / [researchmap]
【研究の根拠】
乳酸菌・発酵食品については、期待できる点と、まだ分かっていない点の両方を正確に伝えることが重要と考えています。
研究の詳細:研究成果一覧(学会発表・論文)
※本記事は治療を目的としたものではありません。
乳酸菌飲料を飲みすぎるとどうなる?
乳酸菌そのものは、食品として長く利用されており、一律の上限は定められていません。それでも、乳酸菌飲料を飲みすぎると、乳酸菌以外の成分が原因で次のような影響が出ることがあります。
- 糖質・エネルギーの摂りすぎ:多くの乳酸菌飲料には、飲みやすくするための糖類が含まれます。小さなボトル1本でも、糖質を10g前後含む商品があります。
- お腹がゆるくなる・張る:糖分や乳成分、一度に飲んだ量によって、お腹がゆるくなったり、ガスがたまったりする人がいます。
- 体重の増加:毎日何本も飲むと、エネルギーの摂りすぎにつながります。
- 虫歯:特に子どもは、糖分を含む飲料を長時間少しずつ飲み続けると、虫歯のリスクが高まります。
- 食事の量が減る:子どもでは、飲料でお腹がいっぱいになり、食事が進まなくなる場合があります。
つまり、乳酸菌の数よりも、糖分・エネルギー・量に気をつけることが大切です。
糖分の目安:WHOの考え方
世界保健機関(WHO)は、飲料や食品に含まれる砂糖などの「遊離糖類」について、1日のエネルギー摂取量の10%未満に抑えることを推奨しています。さらに5%未満(成人でおよそ25g相当)に抑えると、健康上のさらなる利益があるとされています(WHO「Healthy diet」)。
清涼飲料水や果物ジュース、お菓子などからも糖分は摂っているため、乳酸菌飲料を何本も飲むと、糖分の摂りすぎにつながりやすいことが分かります。商品の栄養成分表示で、糖質・エネルギーを確認しましょう。
1日の目安はどう考える?
- 商品の表示にある「1日の目安量」を守るのが基本です(商品ごとに異なります)。
- 乳酸菌は、数を多く摂るほどよいわけではありません。種類(菌株)や、続けやすさが大切です。
- 1日に何本も飲むより、1日1本程度を、続けるほうが、糖分の面でも体調の確認の面でも安心です。
- ほかの乳酸菌製品(ヨーグルト、サプリ)も摂っている場合は、合計の量と糖分を見て調整します。重複して摂ること自体に大きな問題は示されていませんが、お腹の不調が出たら減らして様子を見てください。
併用の考え方は複数の乳酸菌を同時に摂ってもいい?併用の考え方と注意点でも解説しています。
飲みすぎを防ぐ選び方・飲み方
- 無糖・低糖・糖質ゼロの商品を選ぶ。ただし、糖アルコールや甘味料でお腹がゆるくなる人もいるため、体調を確認しながら試します。
- 無糖ヨーグルトに切り替える。ヨーグルトは、乳酸菌とカルシウム・たんぱく質を摂りやすい食品です(ヨーグルトの量と選び方)。
- 飲む時間をまとめる。だらだら飲み続けず、食後などに決めて飲みます。
- ほかの甘い飲み物(ジュース・清涼飲料)を減らす。
- 毎日飲むかどうかを、体調で決める。続けて意味があるのか迷うときは乳酸菌は毎日摂っても大丈夫?を参考に。
子どもが乳酸菌飲料を飲みたがるとき
- 1日に飲む本数を決め、おやつ・食事の一部として扱う
- だらだら飲みをやめ、飲んだあとは水やお茶で口をすすぐ・歯みがきをする
- 食事が進まない・体重が増えすぎる場合は、量を減らす
- 乳アレルギーのある子は、必ず医師に確認する
- 乳児(赤ちゃん)に与える場合は、小児科で相談する
子どもが乳酸菌飲料を何本も飲んだときの対応は、乳酸菌の摂りすぎで副作用?の「子どもが飲み過ぎたとき」も参考にしてください。
受診を考える目安
飲みすぎが原因とは限りません。次の場合は、飲むのを中止して、医療機関に相談してください。
- 下痢・腹痛が続く、血便がある
- 嘔吐・発熱・ぐったりしている(特に子ども)
- 発疹・息苦しさなど、アレルギーを疑う症状がある
- 持病があり免疫を抑える治療中の方(飲む前に主治医へ)
FAQ:よくある質問
- 乳酸菌飲料は1日何本まで飲んでもいいですか?
- 一律の上限はありませんが、商品に記載されている1日の目安量を守るのが基本です。多くの商品は糖分を含むため、何本も飲むより、1日1本程度を続けるほうが糖分の面でも安心です。
- 乳酸菌飲料を飲みすぎるとどうなりますか?
- 乳酸菌そのものより、糖質・エネルギーの摂りすぎ、お腹がゆるくなる・張る、体重増加、子どもでは虫歯や食事量の減少などが問題になることがあります。
- 毎日飲んでも大丈夫ですか?
- 商品の目安量の範囲であれば、毎日飲むこと自体に大きな問題は示されていません。ただし、糖分・エネルギーに注意し、お腹の調子や体重の変化を確認してください。
- 子どもが乳酸菌飲料を何本も飲みたがります。
- 1日の本数を決めて、おやつや食事の一部として扱ってください。だらだら飲みを避け、飲んだあとは歯みがきや水・お茶で口をすすぎます。食事が進まない、体重が増えすぎる場合は量を減らしてください。
- 無糖の乳酸菌飲料やヨーグルトに替えたほうがいいですか?
- 糖分が気になる場合は、無糖・低糖の商品や無糖ヨーグルトへの切り替えがおすすめです。ただし、糖アルコールや甘味料でお腹がゆるくなる人もいるため、体調に合わせて選んでください。
- 下痢や腹痛が出たときはどうすればいいですか?
- 飲む量を減らすか中止して様子を見てください。下痢・腹痛が続く、血便・発熱・嘔吐を伴う、ぐったりしている(特に子ども)場合は、医療機関を受診してください。