TVのCMなどでもよく見かける「乳酸菌」。
乳酸菌は腸にいいことから、便秘に効くというイメージがありましたが、最近では、インフルエンザや花粉症にも乳酸菌が注目されています。
しかし、実際に乳酸菌にはどんな種類があって、どういう働きがあるのか知らない人のほうが多いのではないでしょうか。また、乳酸菌といえばヨーグルトや乳酸菌飲料から摂取するイメージがありますが、調べてみると乳酸菌サプリもたくさんの種類が販売されています。
そこで、今回は乳酸菌についてより詳しく解説しながら、おすすめの摂取方法などを紹介していきます。
乳酸菌の種類と期待できる効果
乳酸菌とは、特定の種類の菌の名前ではなく、ブドウ糖や乳糖などの糖を発酵して大量の乳酸を作る細菌類の総称です。乳酸菌は、人や動物の体をはじめ、自然界の多くの場所に棲息しています。また、古くから漬け物や味噌、ヨーグルト、チーズ、清酒などの発酵食品の製造にも利用されています。
そんな、乳酸菌の種類は、現在わかっているものでも350以上もあり、乳酸菌の種類に体にもたらす効果はさまざまです。ちなみに、菊正宗が発見した「進化系乳酸菌LK-117」の正式名称は「ラクトバチルス属・サケイ種・LK-117株」です。
つまり、CMなどでよく見かけるものには、R-1やプラズマ乳酸菌、ヤクルト菌シロタ株、L-92乳酸菌などがありますが、それぞれに正式名称があります。このように、乳酸菌はどれも同じということではなく、乳酸菌の種類によっては得意とする働きが異なります。
乳酸菌に期待できる効果
乳酸菌が、本格的に研究され出したのは1857年。その後、1880年代から1900年にかけて、さまざまな種類の乳酸菌が発見され、ヒトの腸内にも棲息していることがわかってきました。そして、20世紀後半には、「プロバイオティクス」という概念が提唱されます。
プロバイオティクスは、1989年にイギリスの微生物学者のFullerによって、
「腸内細菌のバランスを改善して、健康に有用な効果をもたらす食べられる生きた微生物」と定義されています。
腸内環境が改善されることによって期待できる効果には、以下のものあげられます。
- 便秘の予防と解消
- 免疫力の向上
- 肌荒れの改善
- アレルギー改善
- 生活習慣病予防
- ダイエット
- ストレス緩和
乳酸菌の効果は相性次第
人の腸に棲息している腸内細菌の数は約100兆個もあり、組み合わせは千差万別です。また、食生活や生活習慣の影響によって腸内細菌のバランスは常に変化しています。そのため、乳酸菌と人の腸は相性があり、ある人にとって効果があった乳酸菌でも、他の人には効果がないということがあります。
自分の腸にどの乳酸菌が合うのかは、実際に摂取してみないとわかりません。
乳酸菌は2週間程度、毎日摂取し続けると便秘改善などの効果が実感できるといわれていますが、体調の改善や便秘の改善などの変化を感じれば、あなたの腸に合った乳酸菌です。
また、インフルエンザ予防やアトピーや花粉症の緩和など免疫力の向上は、腸内環境の改善よりは効果を実感するまでに時間がかかるので最低でも1~2ヶ月以上の継続をオススメします。
相性のいい乳酸菌は思いがけないところに?
大手企業では、自社の研究所で自社の乳酸菌の効果効能を実証し、宣伝などでもその効果・効能を大いに謳うことができます。
一方で、小さな企業社は、自社の研究所もなく、実証できる研究結果を得るためには莫大なコストがかかるために、どんなに良い乳酸菌であっても効果・効能を謳っていないことも考えられます。もしかしたら、そんな乳酸菌の中に自分に合うものがあるかもしれません。
乳酸菌は日本人の体質に合ったものを選びましょう
乳酸菌の種類は、ヨーグルトやチーズなどに棲息する「動物性乳酸菌」と、漬け物や味噌、酒母やもろみなどに棲息する「植物性乳酸菌」に大きく分けられます。動物性乳酸菌とは動物性の原料をエサに生育する乳酸菌で、植物性乳酸菌とは植物性の原料をエサに生育する乳酸菌であり、運動性があるとかないとかで分類されているわけではありません。よく、日本人の腸には植物性乳酸菌のほうが相性が良いと言われていますが、これには日本人の食生活が関係しています。
日本人は、縄文時代の頃から植物性の食材を中心とし、肉食にはあまり依存していませんでした。そして、穀物を含めた野菜や魚介類に発酵の技術が加わりできたのが、味噌、醤油、漬け物に日本酒、それが日本食の基本となりました。また、東京ではクサヤ、滋賀ではふなずしなど、地域によってもさまざまな発酵文化があります。
日本人が、牛や豚などの肉を食べるようになったのは明治以降です。古くから味噌や漬け物などの植物性の発酵食品を食べてきた日本人には、植物性乳酸菌の方が相性がいいと考えられています。
日本人に最適な進化系乳酸菌
菊正宗が発見した進化系乳酸菌「LK-117」は、江戸時代から続く伝統的な酒造りの製法「生酛造り」から生まれた天然の乳酸菌です。何度も樽の中で発酵を繰り返し進化し生き残った強い乳酸菌で、免疫調整機能という特別な働きがあります。
進化系乳酸菌「LK-117」は、腸管免疫に直接作用し、免疫バランスを整えることが研究で明らかになっており、花粉症やアトビー性皮膚炎などのアレルギーへの効果が期待される乳酸菌です。
進化系乳酸菌「LK-117」が、日本人に最適な理由は昔から日本人が慣れ親しんできた米由来の乳酸菌だということ。だからこそ、健康にさまざまな効果が期待できる乳酸菌として自信をもってオススメしたい乳酸菌です。
→ 進化系乳酸菌の強さの秘密はこちら
最後に
乳酸菌の摂取で、もっとも重要なことは自分に合ったものを選ぶこと。しかし、乳製品を飲むとお腹を壊しやすかったり、発酵食品が苦手、忙しくて食事を用意することができないなど、毎日同じ乳酸菌を食事から摂取することは意外に大変です。
また、食事から生きた乳酸菌を摂取しても、腸にたどり着くまでに胃酸などによってほとんど死んでしまいます。今では、乳酸菌は生きていてもいなくても腸内環境の改善に役立つことはわかっていて、むしろ死菌の状態の方が効果を得やすいとも言われています。
そのため、効率的に乳酸菌を摂取するにはサプリを活用するのもオススメだと考えます。サプリの場合は、自分のライフスタイルに合わせて、手軽に乳酸菌を摂取することができます。ただし、サプリも種類がたくさんあるので、2週間、期待する効果によっては1~2ヶ月続けてあまり効果が実感できない場合は、他の乳酸菌サプリを試してみるのもいいでしょう。