【記事の監修者】
菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム
本記事は「菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム」による監修のもと作成されています。
【研究の根拠】
生酛由来乳酸菌LK-117に関する研究では、アレルギー反応に関わる免疫指標の変化が確認されています。
研究の詳細:研究成果一覧
※研究結果には限界があり、すべての方に同じ作用が得られるわけではありません。本記事は治療を目的としたものではありません。
妊娠中の乳酸菌摂取に関する研究
厚生労働省の統合医療情報発信サイト「eJIM」では、妊娠中または乳児期初期におけるプロバイオティクスの使用を評価した17件の研究(参加者4,755例)のレビューが紹介されています。これによると、プロバイオティクスを摂取した乳児は、特に複数の菌を組み合わせた「混合プロバイオティクス」を摂取した場合に、アトピー性皮膚炎の発症リスクが低い傾向が見られたとされています。
ただし同じ情報の中で、喘息・喘鳴(ぜんめい)・アレルギー性鼻炎への効果は認められなかったとも報告されています。つまり、「乳酸菌を摂れば子どものアレルギー全般を防げる」というわけではなく、アトピー性皮膚炎に限定した傾向として理解する必要があります。
厚生労働省eJIM「経口プロバイオティクス」
出生後の腸内細菌の状態そのものとアレルギーリスクの関連についても、国内で新しい知見が示されています。理化学研究所と千葉大学の共同研究(515人の小児・240人の母親を対象とした出生コホート)では、生後1カ月時点での腸内細菌パターンが、その後の食物アレルゲン感作・食物アレルギー発症リスクの低さと関連することが報告されました(理化学研究所プレスリリース, 2024年12月)。妊娠中の対策だけでなく、出生後早期の腸内環境形成も重要な要素として捉えられています。
摂取を検討する際の注意点
この研究結果は、あくまで「傾向」を示すものであり、全ての人に同じ効果が得られることを保証するものではありません。また、妊娠中の食事・サプリメントの摂取については、体質や持病、服用中の薬との兼ね合いなど、個別に配慮すべき点が多くあります。乳酸菌の摂取を検討する場合は、自己判断せず、必ず産婦人科医に相談してください。
妊娠中の不調と乳酸菌については、以下の記事も参考になります。
▶ 妊娠中の不調、便秘や肌荒れに乳酸菌がサポート
FAQ:よくある質問
- 妊娠中に乳酸菌を摂ると子どものアトピーを防げますか?
- 厚生労働省の情報サイトでは、妊娠中・乳児期初期のプロバイオティクス摂取で乳児のアトピー性皮膚炎発症リスクが低下したという研究レビューが紹介されていますが、これは傾向を示すものであり、確実な予防を保証するものではありません。
- 花粉症や喘息の予防にもなりますか?
- いいえ。紹介されている研究では、喘息・喘鳴・アレルギー性鼻炎への効果は認められなかったと報告されています。アトピー性皮膚炎に限定した傾向として理解する必要があります。
- 妊娠中に乳酸菌サプリを摂っても安全ですか?
- 一般的な食品由来の乳酸菌は多くの方に日常的に摂取されていますが、体質や持病、服用中の薬によって注意が必要な場合があります。自己判断せず、必ず産婦人科医に相談してください。
- 「混合プロバイオティクス」とは何ですか?
- 単一の菌株ではなく、複数の種類の善玉菌を組み合わせた製品のことです。紹介されている研究では、この混合タイプの摂取で効果が見られた傾向が報告されています。