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赤ちゃんの腸内フローラはどう作られる?

赤ちゃんの腸内フローラはどう作られる?

【結論】赤ちゃんの腸内フローラ(腸内細菌叢)は、出生時から急速に形成が始まり、3〜5歳頃までに大人に近いパターンに近づいていくと考えられています。分娩様式(経腟分娩か帝王切開か)、母乳かミルクか、といった出生前後の環境が、この形成過程に影響を与える可能性があるとする研究が近年増えています。

検証:菊正宗酒造 乳酸菌研究開発チーム
研究成果一覧(LK‑117等)
菊正宗酒造総合研究所

大人の腸内には数百種類・数十兆個ともいわれる腸内細菌が住んでいますが、これらは生まれつき備わっているわけではありません。赤ちゃんの腸内フローラは、出生前後の環境によって少しずつ形作られていきます。

【記事の監修者】
菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム

本記事は「菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム」による監修のもと作成されています。

【研究開発に携わる専門家】

大阪青山大学 教授(神戸大学 名誉教授)水野 雅史 先生が研究開発に関わっています。
詳しい研究実績:[大阪青山大学] / [researchmap]

【研究の根拠】

乳幼児期の腸内環境は免疫システムの発達と関わりが深いと考えられており、アレルギー疾患の発症・予後との関連も研究されています。
研究の詳細:研究成果一覧

※研究結果には限界があり、すべての方に同じ作用が得られるわけではありません。本記事は治療を目的としたものではありません。


腸内フローラはいつ、どう作られるのか

お腹の中にいる間、赤ちゃんの腸内はほぼ無菌状態に近いと考えられています。出生の瞬間から、産道や周囲の環境にいる細菌に触れることで、腸内フローラの形成が始まります。その後、母乳・ミルク、離乳食など、成長段階に応じた食事の変化にともなって腸内細菌の構成も変化し、3〜5歳頃までに大人に近いパターンへと近づいていくとされています。

影響を与えると考えられている要因

  • 分娩様式:経腟分娩か帝王切開かによって、生後直後に触れる細菌の種類に違いが生じる可能性が研究されています。
  • 栄養方法:母乳とミルクでは、含まれる成分(母乳オリゴ糖等)が異なるため、腸内細菌の構成に違いが見られることが報告されています。
  • 抗菌薬の使用:乳幼児期の抗菌薬使用が腸内細菌叢に影響を与える可能性が指摘されています。

※これらは出産・育児の選択を否定するものではありません。分娩方法や栄養方法は医学的な理由や個々の状況に基づいて選択されるものであり、どの方法を選んでも赤ちゃんの健やかな成長をサポートすることができます。

その後の腸内環境ケア

乳幼児期以降も、発酵食品を含むバランスの良い食生活は、腸内環境を育んでいく生活習慣の基本です。お子さんのアレルギー体質と腸内環境の関係については、以下の記事も参考になります。

子どものアレルギー体質には腸内環境がカギである理由

FAQ:よくある質問

赤ちゃんの腸内フローラはいつから作られるのですか?
出生の瞬間から形成が始まると考えられています。その後、食事の変化にともなって腸内細菌の構成も変化し、3〜5歳頃までに大人に近いパターンへと近づいていくとされています。
帝王切開だと腸内フローラに違いが出ますか?
分娩様式によって生後直後に触れる細菌の種類に違いが生じる可能性が研究されていますが、その後の育児環境や食生活によっても腸内フローラは変化していきます。分娩方法の選択を心配しすぎる必要はありません。
母乳とミルク、腸内環境への影響に違いはありますか?
母乳とミルクでは含まれる成分が異なるため、腸内細菌の構成に違いが見られることが報告されています。ただし、どちらを選んでも赤ちゃんの健やかな成長をサポートすることができます。
乳幼児期の腸内環境はアレルギーと関係がありますか?
乳幼児期の腸内環境と免疫システムの発達には関わりがあると考えられており、アレルギー疾患の発症や予後との関連についても研究が進められています。ただし、断定的な予防効果を保証するものではありません。

まとめ

赤ちゃんの腸内フローラは、出生前後のさまざまな環境要因によって少しずつ形作られていきます。分娩方法や栄養方法に一喜一憂するのではなく、その後の食生活を含めた長期的な視点で、お子さんの腸内環境を育んでいきましょう。

アレルギーや腸内環境については、以下で詳しく説明しております。
アレルギーと腸内環境まとめ|子どもの予防・乳酸菌の最新知見

本記事は研究結果や一般的な知見をもとにした情報提供を目的としており、医療行為や治療を目的としたものではありません。症状がある場合は医師にご相談ください。