【記事の監修者】
菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム
本記事は「菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム」による監修のもと作成されています。当チームは、神戸大学との共同研究や日本生物工学会 技術賞受賞研究を基盤に、乳酸菌と腸内環境・免疫の関係を継続的に検証しています。
【研究開発に携わる専門家】
米由来乳酸菌「LK-117」の研究開発には、大阪青山大学 教授(神戸大学 名誉教授)水野 雅史 先生が関わっています。水野先生は、日本生物工学会「生物工学技術賞」、日本食品科学工学会「学会賞」を受賞されています。
詳しい研究実績:[大阪青山大学 教員紹介] / [researchmap]
【研究の根拠】
乳酸菌・発酵食品については、期待できる点と、まだ分かっていない点の両方を正確に伝えることが重要と考えています。
研究の詳細:研究成果一覧(学会発表・論文)
※本記事は治療を目的としたものではありません。
食事を変えると、数日で変化が始まる
米国の研究では、健康な成人に動物性食品中心の食事、または植物性食品中心の食事を数日間続けてもらったところ、腸内細菌の構成が数日(1〜5日程度)で変化したと報告されています(David LA, et al. Nature 2014)(論文)。
ただし、これは短期間の食事の変化に対する一時的な反応で、元の食事に戻れば元の構成に近づくことも示されています。腸内細菌の「土台」は、長期の食習慣によって形づくられると考えられています。
乳酸菌(プロバイオティクス)は定着せず「通過」する
ヨーグルトや乳酸菌サプリで摂取した乳酸菌は、多くの場合、腸に定着せず、一定期間(数日〜1〜2週間ほど)で便とともに排出されると考えられています。そのため、乳酸菌を摂るのをやめると、腸内の乳酸菌の量は元に戻ることが一般的です。
それでも、通過している間に腸内で働いたり、腸内細菌のバランスや免疫に影響を与えたりする可能性が研究されています。効果を保つためには、続けて摂ることが大切です。詳しくは乳酸菌は腸に定着するのか?をご覧ください。
抗生物質を使ったあとの回復
抗生物質は、病原菌だけでなく腸内細菌にも影響を与え、腸内細菌の多様性が低下することが知られています。回復までの期間は、数週間〜数か月かかる場合があり、個人差が大きいとされています。
- 抗生物質は、医師の指示どおりに服用する(自己判断で中止・延長しない)
- 服用後は、食物繊維・発酵食品を含むバランスのよい食事を心がける
- 下痢が続く、血便・発熱がある場合は、医療機関に相談する
乳酸菌製品を併用してよいかは、薬剤師・医師に相談してください。
腸内環境を整える生活のコツ
- 食物繊維:野菜・海藻・きのこ・豆類・全粒穀物を毎日
- 発酵食品:ヨーグルト・味噌・納豆・漬物などを続ける
- 多様な食品:同じものばかりでなく、種類を増やす
- 睡眠・運動・ストレス管理
- 水分
「何日で変わるか」を気にしすぎず、1か月単位で体調の変化を見るのがおすすめです。
FAQ:よくある質問
- 腸内細菌は何日で入れ替わりますか?
- 一律の日数は決められていません。食事を変えると数日で構成が変わり始めることが研究で報告されていますが、長期の食習慣が土台を作ります。乳酸菌は定着せず通過することが多いため、続けることが大切です。
- 乳酸菌を摂るのをやめると、腸内環境は元に戻りますか?
- 摂取した乳酸菌は多くの場合、腸に定着せず、数日〜1〜2週間ほどで排出されると考えられています。やめると、腸内の乳酸菌の量は元に戻ることが一般的です。
- 抗生物質を飲んだあと、腸内細菌が回復するまでどのくらいかかりますか?
- 数週間〜数か月かかる場合があり、個人差が大きいとされています。バランスのよい食事を心がけ、下痢が続く・血便・発熱がある場合は医療機関に相談してください。
- 赤ちゃんの腸内細菌はいつ大人と同じになりますか?
- 3歳ごろまでに成人に近い構成になるとされています。分娩方法・栄養方法・環境などの影響を受けます。
- 腸内環境を整えるには、どのくらい続ければいいですか?
- 1か月単位で体調の変化を見ながら続けるのがおすすめです。食事は短期間で変化しても、長期の習慣が腸内環境の土台になります。
- 腸内細菌の検査をすれば、変化が分かりますか?
- 腸内細菌の検査サービスはありますが、結果の読み方や健康との関連づけには限界があります。体調の変化を、お腹の調子・便通・生活習慣とあわせて確認することが大切です。