【記事の監修者】
菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム
本記事は「菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム」による監修のもと作成されています。
【研究の根拠】
乳幼児期の腸内環境は免疫システムの発達と関わりが深いと考えられており、国内外で研究が進められています。
研究の詳細:研究成果一覧
※本記事は治療を目的としたものではありません。
理化学研究所・千葉大学の共同研究の内容
この研究は、515人の小児と240人の母親を対象とした出生コホート研究として実施されました。生後1カ月時点の便を分析したところ、ビフィドバクテリウム属(ビフィズス菌の仲間)が優位な腸内細菌パターン(エンテロタイプ)を持つ赤ちゃんは、その後の食物アレルゲンへの感作や食物アレルギーの発症リスクが低い傾向にあったことが報告されています(理化学研究所プレスリリース, 2024年12月16日)。
この研究は、生後ごく早期の腸内環境がその後の体質形成に関わる可能性を示す知見ですが、まだ研究段階のものであり、「特定の菌が多ければアレルギーにならない」と単純に言い切れるものではありません。分娩様式や栄養方法など、腸内フローラの形成には複数の要因が関わっています。
赤ちゃんの腸内フローラがどのように作られていくかの全体像は、以下で詳しく解説しています。
保護者ができること
この研究結果から「特定のサプリメントを与えれば予防できる」といった断定はできません。現時点で保護者ができる現実的な対応は、医師の指導のもとでの適切な栄養方法(母乳・ミルク)の継続、離乳食の進め方について小児科医・アレルギー専門医に相談すること、そして自己判断で食物除去を行わないことです。
子どものアレルギー体質と腸内環境の関係については、以下も参考になります。
FAQ:よくある質問
- 生後1カ月の腸内細菌で赤ちゃんの将来のアレルギーが分かるのですか?
- 研究では、特定の腸内細菌パターンと食物アレルギーリスクの低さに関連が見られたと報告されていますが、これは傾向を示す研究結果であり、確実な予測や診断ができるというものではありません。
- ビフィドバクテリウム属とは何ですか?
- ビフィズス菌が含まれるグループの細菌の総称です。乳児の腸内で優勢になりやすい細菌として知られています。
- この研究結果を受けて、家庭でできることはありますか?
- 特定の対策を断定的に推奨できる段階ではありません。医師の指導のもとでの適切な栄養方法の継続や、離乳食の進め方について小児科医に相談することが現実的な対応です。
- 母乳とミルク、どちらが腸内細菌に良いのですか?
- 母乳とミルクでは含まれる成分が異なるため、腸内細菌の構成に違いが見られることが報告されていますが、どちらを選んでも赤ちゃんの健やかな成長をサポートすることができます。
- このような研究は他にもありますか?
- はい。乳幼児期の腸内環境とアレルギーの関連については、国内外で継続的に研究が進められているテーマです。