乳酸菌「LK-117」の秘密
LK-117は、菊正宗が長年の乳酸菌研究で発見した免疫力を高める力がある乳酸菌です。
LK-117は、菊正宗が長年の乳酸菌研究で発見した免疫力を高める力がある乳酸菌です。
近年、高齢化社会の進展、生活習慣病の予防や美容に対する意識の高まりを背景に乳酸菌の注目度が高まっています。乳酸菌の機能性といえば、最初に思いつくのがヨーグルトに代表されるプロバイオティクス効果です。
日本では、ヨーグルト独自の規格基準というのはなく、発酵乳の一つとして位置づけられています。発酵乳とは、「乳またはこれと同等以上の無脂乳固形分を含む乳等を乳酸菌または酵母で発酵させ、糊状または液状にしたもの、またはこれらを凍結したもの」として定義され、分かりやすく伝えると「乳を乳酸菌または酵母で発酵させたもの」のことです。
乳酸菌というのは、特定の細菌の名前ではなく、糖を分解して乳酸を産生する細菌の総称で、自然界に広く存在していて、ヨーグルトだけでなく、日本の代表的な発酵食品である味噌や醤油、漬け物、日本酒などにも棲息しています。
また、乳酸菌とビフィズス菌は、どちらもヒトの腸内の棲息する善玉菌ですが、乳酸菌が乳製品や漬物などの発酵食品や自然界の様々なところで棲息しているのに対し、ビフィズス菌の棲息場所は主に人や動物の腸管です。ちなみに、成人の腸内の善玉菌の99%以上はビフィズス菌です。そして、そんなビフィズス菌に代表される腸内の善玉菌を増やす働きとして注目されているのが、乳酸菌のプロバイオティクス効果です。
様々な発酵食品に含まれている乳酸菌ですが、プロバイオティクス効果としては、日本人が昔から慣れ親しんできた醤油、漬け物、日本酒などに棲息する乳酸菌の方が適しているとされています。
プロバイオティクスとは、「腸内フローラのバランスを改善することにより人に有益な作用をもたらす生きた微生物」と英国の微生物学者Fullerにより1989年に定義されていますが、最近では、生菌という考え方にとらわれない「人の健康に有益な作用をもたらす微生物」という広い定義のプロバイオティクスが用いられることも多くなっています。
乳酸菌のプロバイオティクス効果としては、整腸作用、病原菌の抑制、血中コレステロールの低減作用、免疫調整作用、血圧低下作用なのどの効果が報告されています。乳酸菌は、現在発見されてるだけで33属370種類以上もあり、乳酸菌の種類によって人に有益な作用は異なるため、全ての乳酸菌にこれらのプロバイオティクス効果があるわけではありません。
LK-117は、菊正宗が江戸時代から350年以上も続く酒造りを通して、常に発酵技術と向き合ってきた結果、発見された乳酸菌です。
伝統的な酒造りに用いられる酒母(生酛)から分離された乳酸菌で、プロバイオティクスとしての整腸作用だけでなく、バイオジェニックスとしての優れた免疫調整機能を持っています。
バイオジェニックスとは、光岡知足先生によって提唱された言葉で「腸内フローラを介することなく、直接生体に作用し、免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓、造血作用などの生体調節、生体防御、疾病予防・回復、老化制御などに働く食品成分」という考え方です。
LK-117には、このバイオジェニックスによる免疫調整機能によって、以下の3つの大きな働きが期待できることが研究結果により明らかになっています。
LK-117は江戸時代から360年以上も続く酒造りを通して発見された乳酸菌で、アトピー皮膚炎の方、アトピー皮膚炎の家族がいる方、花粉症の方、よく風邪をひく方など、アトピー・アレルギー改善機能、そして免疫調整機能を改善されたい方におすすめです。
あまりご存知ない方も多いかもしれませんが、一部の日本酒の製造には乳酸菌が非常に重要です。
日本酒は基本的に、米と水を原料として、米のデンプンを麹の糖化
そして、この酵母を純粋に培養する「生酛造り」に欠かせないのが乳酸菌です。
菊正宗が江戸時代から守り続ける技術である「生酛造り」。
「生酛造り」とは、乳酸菌の力を借りてアルコール発酵を行う酵母を純粋に培養する昔ながらの製法です。職人の手作業で約4週間かけてじっくりと仕込んでいく酒造りの原点とも言えるこの製法は、通常の製法の倍以上の手間と時間がかかり、安定的に行うことも難しいため全国千数百蔵の中でこの製法を伝承している蔵は少ないです。
そして、この優良な生酛(清酒酵母)を作るために、重要な役割を果たすのが天然の乳酸菌です。天然の乳酸菌が作り出す乳酸は、空気中から入り込む雑菌の増殖を抑える役割があります。また、日本人は味噌や漬物といった発酵食品を食してきました。このような発酵食品も乳酸菌が大きく関わっています。このことから、日本酒の製造だけではなく、日本人の食生活において、昔から乳酸菌と深く関わってきたことがわかります。