日本での新型コロナウイルスが感染拡大している影響で、使い捨てマスクの売切れ状態が続きマスク不足が深刻化しています。そんな中、新型コロナウイルスの重症患者は免疫力の弱い高齢者に多いことから、免疫力強化に乳酸菌などが注目されています。ここでは、感染予防に必要な3つの対策を紹介します。
マスク売切れはいつまで続く?
マスクの品薄や売切れが日本全国で騒がれており、医療機関でもマスクが手に入りにくい状況になっているようです。まもなく、花粉症シーズンにも突入するので、マスクの売切れがいつ解消されるのかは非常に心配ですね。
2月12日に、菅官房長官が早ければ2月17日以降に解消されるとの見解を示していましたが、まだまだマスクの売切れ状態のお店が多いです。この状態がいつまで続くのか、まだ見通しがたっていないのが現状です。
新型コロナウイルスにマスクは意味ない噂も・・・
新型コロナウイルスの感染経路は、感染者のせきやくしゃみによる飛沫感染や、接触感染があります。マスクは、感染者の飛沫を防ぐことができます。1万分の1ミリほどの小さなウイルスはマスクの網目から多少は飛び出しますが、それでも感染者がマスクをすることでウイルスを含んだ飛沫の大半を封じ込めることが可能です。
このように飛沫感染するウイルスや細菌などの病原体にマスクは役立ちます。しかし、効果が大きいのは感染者が正しく着用した場合に限られます。
例えば、感染者の飛沫がマスクの内側に溜まっているのにもかかわらず、マスクを外すときにその内側を触れば、手に多くのウイルスが付着し、そのまま電車のつり革やドアノブを触るとどうなるでしょう。つり革やドアノブに付着したウイルスが、他の人の手に付き、そのまま気付かずに鼻や口を触るとウイルスに感染します。それが、接触感染です。
また、感染予防にマスクを着用している人は、感染者の飛沫を浴びて感染するリスクを避けるのが目的です。しかし、マスクを外すときに感染者の飛沫が付いている可能性のあるマスクの外側などに触れれば、結局は接触感染してしまいます。
感染者がマスクをするのは当然ですが、空気感染はないようなので、感染予防目的でのマスクの着用は「付けていた方がマシ」という程度かもしれません。マスクよりも、気にかけるべきは「手を洗う」ことです。外出先から帰ったらまず手を洗う、それだけでにある程度付着したウイルスを流すことができます。
そして、もし、新型コロナウイルスに感染してしまっても重症化させないためには、免疫力を高めておくことが必要です。
新型コロナウイルスは正しく理解すれば怖くない
新型コロナウイルスは呼吸器系の感染が主体で、感染部位によって上気道炎、気管支炎、および肺炎を発症すると考えられます。感染者の症状としては、発熱、咳、筋肉痛、倦怠感、呼吸困難などが比較的多く、頭痛、喀痰、血痰、下痢などの症状を伴う例もあります。
特異的な症状や所見はありませんが、ウイルスに感染した方に認められやすい症状の特徴としては、長く続く発熱と強い倦怠感であると言われています。
実際に、厚生労働省が2月17日に発表した新型コロナウイルスに対する相談・受診の目安では、風邪の症状や37.5度以上の発熱が一般の人(子供も含む)は4日以上、高齢者や持病がある人(糖尿病、心不全、呼吸器疾患など)は2日以上、強いだるさや息苦しさ(呼吸困難)がある人はすぐに、全国に536か所ある帰国者・接触者相談センターに電話して相談するようにということです。
新型コロナウイルスは免疫力強化が欠かせない
中国で、新型コロナウイルスへの感染が確認された約44,500人の詳しいデータが公表され、全体の致死率は2.3%で、年代別にみると、40代以下は0.4%以下で、50代は1.3%と全体より低かったのに対し、60代では3.6%、70代では8%、80代以上は14.8%と高齢者が高いほか、心臓など循環器に持病がある人は10.5%と高いことが分かったということです。
日本での感染者が死亡したのは、13日に80歳代の女性、20日にクルーズ船の乗客で87歳の男性と、84歳の女性の3人となっています。このように、新型コロナウイルスは高齢者や持病のある人が重症化しやすいとされています。
また、一方では、新型コロナウイルスへの感染が確認されたものの発熱などの症状が見られない人もいます。実際には、軽症から中等症程度で済んだり、無症状という人も多いです。
そのため、元気な人なら免疫力で対処できて、風邪か、酷くてもインフルエンザ程度の症状で治まるとも考えられています。
そのことからも、自分の免疫力の強化がポイントになります。
風邪やインフルエンザもそうですが、症状が出る出ない、軽症ですむのか、重症化するのかは、自分の免疫力によっても変わってきます。
子供は特に免疫力が必要
ついに、日本で10歳未満の新型コロナウイルスの感染者が確認されました。子供は密着して遊ぶことが多く、相手の体に触れるだけでなく、おもちゃなどを共有することで接触感染が起こりやすいです。手洗いやうがいもしっかりと出来ていないことも多くです。また、子供にとってマスクは動きの邪魔になるもので、つけるのを嫌がるケースも多い傾向です。子供の感染症を予防するのは意外に大変。だからこそ、食事や日常生活で子供の免疫力を高めてあげることが必要です。
免疫力を高める食事のポイント
体の抵抗力をつけるには、十分なエネルギーが必要です。バランスも大切なので、主食・主菜・副菜・汁物・果物・乳製品など「基本の食事」をしっかり摂りましょう。
また、免疫力を高めるために腸が重要な働きをしていることが明らかになってきており、世界中の研究者の注目を集めています。腸の環境を改善し、働きを活発にするための基本は、「栄養バランスの良い食事をする」ことと、「規則正しく食事をとる」ことです。
さらに、腸内細菌の働きを助ける乳酸菌を多く含む発酵食品、その他、食物繊維、オリゴ糖などの栄養素も積極的に摂取するようにしましょう。
健康をサポートする乳酸菌が注目されています。
近年、一部の乳酸菌による免疫活性化作用に注目が集まり、感染症をはじめ様々な疾患に対する予防効果の研究・検討が各方面で進められています。
菊正宗が発見した進化系乳酸菌LK-117には、マクロファージに作用しインターロイキン-12の産生を促進することにより免疫バランスを整える働きがあり、免疫バランスを整えることで、免疫が正常に働きアレルギー体質の改善などが期待されています。
また、日本人の主食である「米」の発酵を通じて350年間菊正宗が研究し続けた乳酸菌として、日本人との相性もいいことから非常に注目を浴びています。
自分でできる対策は手洗いと免疫力
新型コロナウイルスには、まだ治療薬はありません。いつまで続くかわからない感染から守るために個人でできる対策は、「手洗い」「うがい」と「免疫力を高めること」です。マスクの売切れなどで、感染拡大の報道で不安になるかもしれませんが、冷静に判断し今できる対策をしておきましょう。