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ヨーグルト?サプリ?乳酸菌の選び方と「死菌」で免疫ケア新常識

    乳酸菌はヨーグルトよりサプリ?おすすめの摂取方法とは

    ヨーグルト?サプリ?乳酸菌の選び方と「死菌」で免疫ケア新常識

    By 菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム | 乳酸菌研究 | 0 comment |

    公開日: 2020年05月20日
    更新日: 2025年10月06日

    テレビCMや店頭で「生きて腸に届く」といったキャッチフレーズをよく見かけますが、乳酸菌による健康サポートの概念は、近年、科学の進化とともに大きく変わりつつあります。特に、アトピーや花粉症といったアレルギー体質の改善を目指す場合、単なる整腸作用だけでは不十分であり、菌株の持つ「免疫調節機能」に注目する必要があるのです。

    本記事では、乳酸菌を「ヨーグルトで摂るか、サプリで摂るか」という議論を超え、最新の免疫学知見に基づき、「生菌(生きている菌)」と「死菌(死んでいる菌)」の役割の違いを解説します。そして、日本人の体質に最適な米由来の乳酸菌の有用性を深く考察し、最も効率的かつ効果的に体質をサポートするための方法をご紹介いたします。

    → アレルギー対策の鍵!米由来乳酸菌LK-117の強さと秘密を深掘り

    「生菌 vs 死菌」の最新科学

    乳酸菌が体に良いことは広く知られていますが、近年、そのメカニズムに関する理解が深まり、「生きて腸に届くこと」だけが重要ではないことが明らかになってきました。アレルギー対策においては、菌が持つ機能性が極めて重要です。

    生菌(プロバイオティクス)の役割:腸内環境の改善

    生きた乳酸菌は、腸内で増殖し、他の善玉菌と連携して短鎖脂肪酸を産生することで、腸内環境を直接的に改善します。これは主に便通改善や消化吸収のサポートといった、従来の「整腸作用」を担うものです。

    しかし、生菌は胃酸や胆汁酸に弱く、また、定着したとしてもその菌株固有の免疫調節機能が必ずしも高いわけではありません。

    死菌(バイオジェニックス)の役割:免疫システムへの直接作用

    熱処理などで死滅させた死菌やその代謝産物(菌体成分)は、胃酸の影響を受けず、安定して腸管免疫に到達します。近年、この死菌が持つ細胞壁成分や核酸が、腸管免疫細胞に直接作用し、免疫バランスを整える(Th1/Th2バランスを是正する)という重要な役割を果たすことが示唆されています[1]。

    深掘り: アレルギー対策に重要なのは、菌が生きて腸内に定着することよりも、その菌株が持つ「免疫調節機能」であり、これは死菌の状態でも十分に発揮されることが、最新の「発酵免疫学」の知見として確立されつつあります。

    【深掘り解説】日本人に最適な米由来乳酸菌の特異性

    アレルギー対策として乳酸菌の機能性に着目した場合、日本人の食文化と体質に深く根ざした植物性、特に米由来の乳酸菌が大きな優位性を持つことが分かります。

    日本の伝統と「進化系乳酸菌LK-117」の発見

    日本人が古来より慣れ親しんできたのは、米・大豆・野菜を中心とした植物性の発酵食品です。菊正宗が発見した「進化系乳酸菌LK-117」は、江戸時代から続く伝統的な「生酛(きもと)造り」という過酷な日本酒の製造過程で、生き残り、進化を遂げた米由来の乳酸菌です。

    • 体質適合性: 米由来であるため、乳製品に含まれる乳糖(ラクトース)を避けたい日本人の体質に非常に馴染みやすいというメリットがあります。
    • 耐性・強さ: 多くの微生物が死滅する酒造りの環境を生き抜いた菌であるため、元々が非常に強く、その菌体成分も特有の免疫調節機能を持つことが期待されます。

    免疫バランスへの作用メカニズム

    特定の米由来乳酸菌(LK-117)がアレルギー対策として注目されるのは、その「免疫調整機能」、すなわちTh1/Th2バランスへの働きかけが基礎研究で示唆されているためです。

    専門知見:共同研究で示唆される特有の機能

    「神戸大学・兵庫県工業技術センターとの共同研究において、この米由来の乳酸菌(LK-117)の菌体成分には、アレルギー反応を促進するTh2細胞の働きを穏やかにし、免疫を安定させるTh1細胞側へバランスを誘導する『Th1誘導活性』を持つ可能性が示唆されています。この作用は、アトピー性皮膚炎や花粉症といった過剰な免疫反応による症状を根本からサポートする重要な機能と考えられます。」

    賢い摂取方法:サプリメントと食品のメリット比較

    乳酸菌の効果を最大限に引き出すためには、菌株の選択だけでなく、継続しやすさと効率性も考慮した摂取方法を選ぶことが重要です。

    ヨーグルトや食品(生菌主体)で摂るメリット・デメリット

    食品からの摂取は、多様な菌を取り入れられ、腸内細菌叢の多様性を高めるメリットがあります。しかし、アレルギー対策で重要な特定の菌株を一定量、毎日継続して摂るのは困難です。また、乳製品が苦手な方には不向きです。

    サプリメント(死菌・高濃度)で摂るメリット

    アレルギー対策において、特定の機能性を持つ乳酸菌(例:LK-117)を高濃度で安定的に、かつ毎日同じ量を摂取するには、サプリメントが最も効率的な方法です。

    • 効率性: 死菌は胃酸の影響を受けにくく、菌体成分が安定して腸管免疫に到達します。
    • 継続性: 食事内容に左右されず、忙しい日常でも手軽に摂取でき、最低2〜3ヶ月の継続を可能にします。

    Q&A:アレルギーと乳酸菌に関する疑問を解決

    乳酸菌を摂取すれば、アレルギー薬の服用をやめてもいいですか?

    A. 乳酸菌は医薬品ではなく食品です。「薬の代わりになる」「症状が治る」といった断定的な効果は謳えません。アレルギー薬の服用を自己判断で中断・変更すると、症状が急激に悪化するリスクがあります。乳酸菌の摂取は、あくまでも医療的アプローチを補完する体質サポートとして活用し、薬の変更については必ず専門医と相談してください。

    アトピーや花粉症対策として、なぜ「米由来の乳酸菌」が注目されているのですか?

    A. 米由来の乳酸菌は、日本の食文化に根ざしており、日本人の腸内環境に馴染みやすいというメリットがあります。さらに、特定の米由来乳酸菌は、アレルギーの根本原因である免疫バランス(Th1/Th2)を調節する働きが期待されており、これが体質改善の鍵となる可能性があるため注目されています。

    「生きた乳酸菌」ではなく「死んだ乳酸菌」でも効果はあるのでしょうか?

    A. はい、あります。最新の知見では、乳酸菌の細胞壁などの菌体成分が、生菌・死菌の状態にかかわらず、腸管免疫細胞に直接作用し、免疫バランスを調節することが示唆されています。アレルギー対策に必要な免疫調整機能は、死菌の状態でも安定して発揮されるため、効率的な摂取方法として注目されています。

    乳酸菌の効果を感じるまでに、どのくらいの期間継続する必要がありますか?

    A. 乳酸菌が腸内細菌叢や免疫システムに変化をもたらすには時間がかかります。整腸作用(便通改善など)は比較的早く(2週間程度)実感できる場合がありますが、アレルギー体質の改善といった免疫系の変化には、最低でも1〜2ヶ月、できれば2〜3ヶ月以上の継続的な摂取が推奨されています。

    まとめ:体質改善の鍵は「機能性」と「継続性」

    アレルギー体質の根本的な改善を目指す上で、乳酸菌の持つ「機能性(免疫調節機能)」と「継続性」は、「生きて腸に届くか」という旧来の議論よりもはるかに重要です。日本人の体質に馴染みやすく、特定の機能性が研究で示唆されている米由来の乳酸菌を、サプリメントなどで高効率に継続して摂ることが、現代のアレルギー対策の最前線と言えるでしょう。

    ※本記事は、一般的な健康・美容情報を提供するものであり、特定の成分や商品の効能・効果を謳うものではありません。また、医師の診断・治療を代替するものではありません。 健康上の問題やアレルギー症状がある場合は、必ず専門医にご相談ください。

    参考文献

    • [1] 齋藤 忠夫. 腸内細菌と免疫応答. 日本細菌学雑誌, 2017, 72(4): p.177-184.
    • [2] 厚生労働省. e-ヘルスネット | プロバイオティクスとプレバイオティクス.
    • [3] 特定の米由来乳酸菌(LK-117)の免疫調節作用に関する共同研究報告書等より引用.

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    菊正宗酒造乳酸菌研究開発チーム

    菊正宗では、江戸時代から続く日本酒造りの技術を活かした乳酸菌研究に取り組んでいます。菊正宗酒造乳酸菌研究開発チームは、食品機能研究者やサプリメントアドバイザーなど、様々な分野のプロフェッショナルが集結し、乳酸菌や乳酸菌の代謝物が人々の心と身体の健康にどのような良い効果があるかを日々研究しています。 → 研究成果はこちら

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